アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、大きく分けて三つの原因によって引きおこされます。
第一の原因としてアレルギーが考えられます。
皮膚が、アレルギー原因物質 (化学物質、重金属、合成品、異種たんぱく)に対して生体防衛反応を起こし、細胞障害物質を分泌させることで、炎症を誘発させてしまうケースです。
この生体防衛反応には、次の3種類があります。
@ 毒性反応 ( 表皮、好塩基球の破裂 )
A アナフィラキシー ( 真皮、肥満細胞の破裂 )
B 自己免疫疾患 (表皮、好中球の異常活性)
そして、次の細胞障害物質の分泌が起きる事でかゆみ、痛み、炎症、湿疹などへと進行していきます。
@ ヒスタミン
A へパリン
B たんぱく質分解酵素
C 活性酸素
第二の原因として、皮膚の菌に対する免疫力・抵抗力が低下することが考えられます。
皮膚の免疫力、抵抗力が低下することで、細菌が繁殖しやすくなり、炎症を誘発させるケースです。
人間の皮膚は、次にあげる免疫力、抵抗力によって常にカビ、細菌、ウイルスと戦っています。
@ 正常菌叢 ( カビ、細菌、ウイルスの繁殖防止 )
A 好中球 ( カビ、細菌、ウイルスに対する貪食性 )
B マクロファージー ( カビ、細菌、ウイルスに対する貪食性 )
C 好酸球 ( インターロイキンの分泌 )
D ヘルパーT細胞 ( 抗原提示細胞 )
E キラーT細胞 ( 細胞障害性T細胞 )
F キラー細胞 ( カビ、細菌、ウイルスへの攻撃 )
G ナチュラルキラー細胞 ( カビ、細菌、ウイルスへの攻撃 )
H エフェクターT細胞 ( リンフォカインの分泌 )
I サブレッサ‐T細胞 ( アレルギーの抑制 )
第三の原因として、皮膚の保護能力が低下することが考えられます。
保護能力の低下とは、次のさまざまなケースが考えられ、外界刺激物に対する抵抗力を減退させ、炎症を誘発させてしまいます。
@ 皮脂膜による被覆膜( 飽和脂肪酸 )の形成不全
A セラミド( ヒアルロン酸、リン脂質、NMF )の形成不全
B 表皮、基底細胞の増殖力の低下
C 真皮、基質( プロテオグリカン )の形成不全
このようにアトピー性皮膚炎は、アレルギー・菌に対する免疫力や抵抗力の低下・保護能力の低下などが原因で、常在菌が異常繁殖を起こし、慢性的な皮膚炎を発生させ、さらに白癬菌の感染により、角化症を起こす皮膚疾患です。
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